転職による環境の変化に対応する必要のあるキャリア選択肢

転職のメリット

身につけた経験や技術によって、自分がより働きやすいと思える職場で働くことができるのが転職です。そしてキャリアアップで転職を目指す場合には、さらに自分が深い知識と高い技術を身につけることを目指せます。転職前の職場では任せてもらえなかった仕事も転職先では任せてもらえるといったことも珍しくありません。
また新人看護師であれば誰か1人がついて技術を指導して一から育てていく必要があるため、病棟全体での負担が大きくなります。しかし転職で中途採用の看護師であれば看護を一から教育して育てていく必要がなく、病院でのルールなどを教えていくだけで良いので、即戦力として重宝されることはメリットと言えます。
そして今までの給料制度から新しい病院では変更されるため、転職前よりも給与アップを狙うことが十分可能です。転職前の病院では年功序列で年数を重ねることでしか給料が上がらない職場であったとしても、看護師経験があり転職先が是非とも採用したいと考えている場合には、転職することで給与設定を上げてくれることも多々あります。

転職のデメリット

転職をすることのデメリットとしてまず考えておかなければならないことは退職金に関することです。退職金は多くの病院ではある程度継続して勤務をしなければ支給されないことが多いです。そして勤続年数によって退職金の額は大きく変わってくるため、中途で転職をすることによって退職金が減額されてしまったり、中には退職金を受け取ることもできない場合も十分あり得ます。
そして転職をすることはもちろん一緒に働く看護師も全て変わることとなります。そのため一緒に働くことで看護観の違いもお互い理解して受け入れている環境が出来上がっています。しかし、また新しい環境で仕事を始めることによってそれぞれ異なる看護観で働いている人たちの中に入ることになるため、一からお互いの看護観を受け入れることとなります。転職して間もない頃にはその病院の看護観を受け入れられずに、看護観の違いで新しい環境では苦しんでしまうといったことも珍しいことではありません。