収入面に幅がある
看護師にはなかなかイメージがつかない開業ですが、看護師も開業をして独立することができます。開業をすればもちろん社長となるのでが、社長だから給料がとても高くなるかと言われるとそうでもありません。開業をする際にはメリット・デメリットを良く考えて選択しましょう。
開業のメリット
看護師が開業をする場合は多くの場合が訪問看護ステーションであることから、訪問看護ステーションで開業をしたことをベースにメリットを紹介します。訪問看護ステーションは老人保険法に基づいて1992年に定められた制度で、高齢社会となった日本で患者さんや療養者さんの自宅へ出向いて看護が行えるシステムです。
訪問看護ステーションでは在宅による看護が行うことができるため、地域に根ざした看護を行えることが特徴で、日本社会で高齢社会の抱える問題に対して取り組むことができるためやりがいを感じやすいことがメリットと言えます。また、給料の配分が従業員よりも高いため需要がある訪問看護ステーションを設立することができれば、必然と収入も高くなります。現代社会の抱える問題を解決しながら、高い収入を目指すことができることが開業をするメリットと言えます。
開業のデメリット
開業をするのであれば全ての責任は社長であるトップが背負うこととなります。患者さんに対してのミスに関してもそうですし、損失が多くなった際に借金を背負うのも社長となります。そのため開業したは良いものの、損失が大きく利益が出なかった場合には損失分を補う必要があります。そして物理的なものだけではなく、立ち上げには大きな時間と労力をかけますので失った際にはこれらの時間と労力も失われることを覚悟する必要があります。
そして立ち上げたとしても高い質の看護が提供できなかったりすることで、地域からの不信によって利用者が嫌々利用することになってしまうと、やりがいを感じることは難しく看護師の意味すら失ってしまうことに繋がりかねません。
最後に収入に関するデメリットですが、本来高い収入を得ることができる開業ですが、開業した人の中には勤務していた頃よりも低くなってしまったという人も珍しくありません。年収が200万円代になってしまうようなこともあるようですので、開業した場合には収入の幅が大きくなることも理解しておく必要があります。患者さんの数次第では大きな収入も見込めますが、逆に開業前の収入から大幅に減ってしまうことも考えておきましょう。